新卒で適応障害になったリアル。休職・転職についても話すよ
こんにちは。テルクニです。
僕は新卒で入った会社で働きながら、1年目が終わろうとしている中で適応障害になりました。
「会社に行かないと…」と思ってもベッドから起き上がれず、一日中天井を見つめるだけの毎日。本当に消えてしまいたいと何度も思いました。
今回は、そんな僕が新卒で適応障害、そして休職中に考えていたことのリアルをお伝えしていこうと思います。
新卒で適応障害になるまでの経緯
僕が適応障害になったきっかけは、「環境が合わなかったこと」「数字を上げないといけないというプレッシャー」の2つが大きかったと思います。
僕はIT企業に就職して働いていたのですが、正直ブラックな環境ではなかったと思います。
先輩社員は優しい方ばかりでしたし、残業時間も月に40時間程度。休日はしっかりと休めるという周りから見たらホワイトな環境だったかもしれません。
環境が合わなかった
はたから見たらホワイトな環境であっても、僕は適応障害になってしまいました。
そのきっかけの1つとしては職場ではテキストコミュニケーションが多く、ほとんど会話がなかったというのが大きいと思っています。
僕自身会話はそんなに得意ではないのですが、1日中カタカタとキーボードを叩き、誰とも会話をすることなく1日が終わるという日もありました。
また、僕がHSP(Highly Sensitive Person)であったことも影響していると思うのですが、チャットで流れてくる文面からは冷たい感情を感じ取ってしまい、苦しくなっていました。(絵文字がほとんど使われていなかったために余計にそう感じたのだと思いますが…)
人それぞれ、働きやすい環境は違うんだなということを思い知らされましたね。
いくら周りの人がいい人たちでも、合わない環境というのはあるのだと思います。
数字のプレッシャー
また、僕は売り上げの数字を上げないといけないというプレッシャーを強く感じていました。
僕の仕事は、WEBサイト経由での売り上げを増やすこと。毎月目標が設定されてそれを達成しなければいけないという状況でした。
あくまで新卒なので、目標を達成できなかったとしても何もないのですが、僕は「この目標を達成できなかったらクビになる…」と思い込んでしまっていたのです。
また、当時の僕は完璧主義というか白黒思考に取りつかれていて、達成率が80%だろうが何だろうが、100%以外は意味がないと思い込んでしまっていました。
適応障害はまじめな人がなりやすいと言いますが、そういった傾向は僕にも当てはまっていたんだろうなと思います。
要は、目標という数字を意識するあまりに自分で自分の首をしめてしまっていた状態だったんですよね。
新卒で適応障害→休職へ
周囲の環境へのなじめなさと、自分で作り出してしまったプレッシャーのストレスから、ある朝起きると体がベッドから動かなくなっていました。
「起き上がって会社に行かないと…」と頭では思うのですが、どうしても体の方が付いてきてくれないのです。
当初は「疲れているんだろう」と思い、結局連絡を入れて会社を休みましたが何日経っても症状は全く回復せず。
食欲のなさや不眠症も併せて出てきてしまい、「これはおかしいぞ」と心療内科にかかりました。そして抑うつ状態・適応障害という診断を下されたのです。
その時の心情についてはコチラの記事でも触れています
https://terukuni.hatenablog.com/entry/adjustment-disorder-suspension
そのまま上司に相談したところ、休職するように言われました。
休職してから考えていたこと
休職中に考えていたことは先ほど挙げた記事に詳しくまとめているので、ここでは「新卒なのに休職した」ということに関して考えていたことをお伝えしたいと思います。
まず、最初は「情けないな…何やってんだ俺」という気持ちがものすごく強かったです。
同じく新卒で入った同期はバリバリ働いているし、友人はもっとつらそうな環境にいるのに頑張っている。
でも、自分は頑張ることができずにリタイアしてしまい、布団の中で丸くなることしかできない。社会の中から自分だけが弾かれたように感じて本当につらい日々でした。
しかも、ここで休んでいたらドンドン仕事で置いて行かれてしまう。そんな恐怖に襲われてなかなか寝付けない日もありました。
しかし、休職はすべき
でも、休職はすべきだなと思えるようになりました。
そのきっかけは同じように適応障害になった方の体験記やツイッターでのつぶやきを読んだことです。
みんな僕のように最初は落ち込んでいましたが、最後には自分の状態を受け入れて一歩前に進んでいました。
「自分一人じゃない、同じように悩んで、しかも一歩前に進んでいる人たちはたくさんいるんだ!」という風にとても励まされましたね。
そして、僕が今一番必要なことはしっかりと休職するということなんだなということもよくわかりました。
実際、適応障害というのはストレス原から離れないと治ることはありません。
- 「早く復帰しないといけない」
- 「他の人にも迷惑が掛かってしまう」
という気持ちは痛いほどわかりますが、そんな状態で復帰してもまたすぐにガス欠になって倒れてしまうだけです。
適応障害になったらまずは職場から離れ休職するということを第一に考えるようにしましょう。
正直、転職についてもメチャクチャ考えた
転職という選択肢についても、適応障害と言われてからものすごい考えていました。
僕が怖かったのは「元気になって元の職場に戻っても、また同じように働けなくなってしまうんじゃ…」ということ。
これについてはまだ自分の中でも結論が出ていないのですが、転職することについては選択肢の1つとして考えていた方がいいと思います。
なぜなら、適応障害と診断された場合は元の職場に戻っても同じ状態に陥るケースが非常に多いから。
実際、僕も1カ月ほどの休職期間を経て復帰しましたが、復帰直後からいきなり休んでしまいました。
そんな環境でこれから何十年もはたらくとか正直考えられないですよね。
酷い場合は適応障害ではなくうつ病になってしまうケースも多いと言います。
それではせっかく頑張っていても割に合いません。だからこそ今から転職と言う選択肢を持っていることが重要なのです。
でも、具体的にはどのようにすればいいのか。
それは、まずは転職サイトに登録してみるということです。僕も登録してみてから色々考えましたが、色々な働き方があるんだということを知ることができます。
すぐに転職するかしないかは別としても、「別の環境で働くとはどういうことか」「転職ってどうすればできるのか」を知るために登録しておくのは賢い方法だと思います。
まとめ
今回は新卒で適応障害になったリアルな体験を語ってみました。
適応障害と診断されるのはものすごいショックな出来事で、「俺はなんてダメな奴なんだ」と落ち込むこともあると思います。
でも、あなたと同じような状態になった方は多いですし、そこから抜け出した方もたくさんいるということを知っておいてください。
復職するにしてもまずは会社を離れて休職し、しっかりと身体を休めてあげることが大事になります。
「新卒で休職するなんて…」と思うかもしれませんが、一番大切なのはあなた自身の身体と心です。今はしっかりと休みましょう。
そして、余裕が出てきたら転職についても考えてみると良いです。
- 本当に自分は今の職場のままで大丈夫なのか
- 別の場所で働くという選択肢はないのか
ということを今から考えておくことで、将来に備えることができます。
まずは、転職サービスに登録だけしてどんなもんか覗いてみるのがおすすめですよ。