HSPは「友達が少ない」っていうけど、そのままでいい理由を語るよ

友人

なぜかHSP=友達が少ないという方程式が浸透しつつあるようです。

僕自身もHSPですが、正直言って友人は多い方ではありません。むしろ、少人数の友人と長く付き合うというタイプですね。

 

でも、僕はそれでいいと思っていますし、それがHSPにとってはベストな距離感だと思っています。

なぜ、そんなことが言えるのか今回は僕の考えをお伝えしていきたいと思います。

 

 

HSPの友達が少ない要因

まず、HSPの方がなぜ友達が少ないのかを考えてみると、そこには3つの要因があると思います。

  • 人間関係でダメージを受けやすい
  • 大人数が苦手な傾向がある
  • なかなか理解されない

それぞれどういうことなのか詳しく分析していきたいと思います。

 

人間関係でダメージを受けやすい

HSPの方は感受性が鋭く、色々な情報をキャッチしてしまいます。

例えば、自分じゃない別の誰かが怒られていてもまるで自分が怒られているかのように感じてしまったり、相手の些細な一言で傷ついてしまう…という傾向はよく見受けられます。

 

このように、人間関係の中では色々な刺激をうけ、傷つきやすいために、「これなら一人の方がラクだな…」と思ってしまう傾向が強いのです。

 

人間関係のダメージを受けないようにしたいという思いから、友人をなかなか作ることができないということですね。

 

大人数が苦手な傾向がある

また、HSPの方は大人数だと苦しくなってくるという方も多いです。

1対1ならうまく話せるけど、人数が増えてくると色んな事が頭に浮かんでしまい何を話していいのか分からない…という傾向も強く見られます。

 

僕自身もそうですが、5人以上の飲み会というのが苦手で、いつの間にか黙って話を聞くだけの役になってしまっています。

 

このように、大人数=苦しいものという認識があるので、友人を無理に増やさないようにしてしまうのではないでしょうか。

 

なかなか理解されない

悲しいことにHSPの性質というものはなかなか理解されるものではありません

そもそも、HSP自体が5人に1人と少数派なので、僕たちの身の回りにいるのは圧倒的に非HSPの方が多いのです。

 

そんな中で、「些細な言葉でも動揺してしまう」「相手の感情に共感しすぎてしまう」という性質は理解されるのが難しいです。

 

難しいというよりも、相手自身にはそんな感覚がない、わからないといった方が正確ですね。どんなに言葉を尽くしてもわかってもらえないケースの方が多いのです。

 

そんな中で自分を理解してくれる友人を作るというのはなかなか骨が折れること。だから必然的に友達は少なくなってしまいがちなのです。

 

少人数=悪いことなのか?

ここまではHSPの方には友人が少ない要因について3つの角度から分析してみました。

ですが、ここで考えたいのは少人数が悪いことなのかということです。

 

ハッキリいって友達が少ないのは何も悪いことではありません

世の中ではどうしても多数派がいいというような価値観で物事が動いていますが、そんなことはありません。

 

例えば、多くの友達がいてもその関係が薄っぺらだったらどうでしょうか?

それよりも、友達は少なくてもガッチリとした信頼関係が築けている方が絶対にいいですよね。

 

だから、注目すべきは友達の多寡ではなくて、友人との関係の深さ・濃さであると僕は思っています。

 

相手が困っているときに、自分が進んで助けてあげたいと思えるような友人関係を築き上げる事こそ、最も大事なことではないでしょうか。

 

友達との関係で気をつけたいこと

HSPの方の場合、その強い共感力から深い友人関係を築きやすいと思います。

友人の数自体は多くはないかもしれませんが、強い信頼関係で結ばれた友人を持つことは十分に可能です。

 

でも、注意しておきたい点もあります。それは何なのかと言うと次の2点です。

  • 適度な距離感を保つ
  • 断る勇気を持つ

それぞれ詳しく紹介したいと思います。

 

適度な距離感を保つ

「親しき中にも礼儀あり」とはいいますが、親しい友人との関係においても距離感と言うものは非常に大切になってきます。

 

距離感が余りにも近すぎると、「ヤマアラシのジレンマ」を起こし、かえって相手を傷つけることになってしまうのです。

https://terukuni.hatenablog.com/entry/porcupine-dilemma 

 

適切な距離感と言うのは相手によって異なります。

自分にとってのアタリマエが相手にとってはそうではない。相手との距離感を常に意識して踏み込み過ぎていないかどうかを考えることは友情を保つうえで重要になってきます。

 

断る勇気を持つ

 また、同時に重要になってくるのが自分の境界線をハッキリ引くということ。

例えばわかりやすいのは、友人から遊びに誘われた時に気乗りがしないなら断る勇気を持つということです。

 

HSPの方は「断ったら相手は嫌な気分になるんだろうな」と考えて、自分が気乗りしなくても相手に合わせてしまいがち。

 

でも、本当に相手が友人であるなら断っても友情には何の影響もないはずです。

というか、それで壊れるくらいの友情ならその相手は本当の友達ではなかったということになってしまいます。

 

だから、時には相手の誘いを断ってもいいんです。

「自分はこれくらいがちょうどいい」という距離感をしっかり主張しないと相手には伝わりませんからね。

 

まとめ

HSPの方はその性質からなかなか大人数の友人を作るというのは難しいのかもしれませんが、僕はそれでいいと思っています。

 

友達が少なくても、深い関係を築けていればそれでいいですし、浅い関係の友人が100人いるよりも深い関係の友人が1人いたほうがいいです。

 

友人とうまくやっていくコツはとにかく「距離感」を意識するということ。

相手に対してどこまで踏み込んでいいのか、自分はどこまで踏み込むことを許すのかを考えてみることで、より居心地がいい関係を作ることができると思います。

 

友人に人数の多寡なんて関係ないです。目の前の1人を大切にしてくださいね。