適応障害で休職になったときに考えることとは?実体験を語ってみるよ
こんにちは。テルクニです。
僕は適応障害と診断されて、会社を休職しました。最初にこの病名を聞いた時は「えっ…うそでしょ。まさか自分がなるなんて…」という気分でしたね。
実際に適応障害と診断され、休職される方は多いと思います。そんな方の参考になればと思い、今回は僕が休職していた時の症状や考えていたことをまとめてみました。
適応障害で休職したときの症状について
ある日、朝起きると体が動かなくなっていました。
本当にベッドから起き上がることができなくなってしまい、驚いたのを覚えています。
でも、この時はあまり危機感はなくて「最近忙しかったし、疲れてるんだろう」という感じでした。身体に疲れが溜まっているだけで、心に疲れが溜まっているとは微塵も思っっていなかったんですね。その日は会社に連絡を入れて休みました。
気楽に構えていた僕でしたが、なんとベッドから起き上がれないという状態が1週間も続いたのです。食欲も落ちてしまって食べる事もままならないし、ちょっと外出しただけで疲れてしまうという状態でした。
その時の症状をまとめてみるとこんな感じです。
- 疲れやすい
- ボーっとしてしまう
- 気分が落ち込む
- 身体が動かない
- 食欲・性欲の低下
- やたらと眠くなる
明らかにおかしいのですが、頭もボーっとしてしまってよく考えることができなかったのだと思います。結局、友人に心配されて心療内科に行きました。
心療内科に行ったらまず言われたのが「軽い抑うつ状態にある」ということ。不安を和らげる薬や気分を上げる薬を処方してもらいました。
正直、どこで軽いと言われるのかよくわからなかったですね…笑。当時は気分が暗い穴の中に落ち込んでしまって、自分では這い上がってこれない深さまでダイブしていくという感覚でした。
そして休職へ
さすがに会社を休み過ぎていたので上司に心配されました。
この時は週に2日ほどしか出社できていませんでしたね。「もう休め」と言われてそのまま休職生活に突入しました。
でも、休職を決断するのはとてもつらかったです。
自分が「働けない人間」になってしまって社会という枠組みから除外されてしまったように感じました。
今までは普通に働けていたのに、なんでこんなことになったんだろうか、もう戻ることはできないんじゃないだろうかという思いがぐるぐるしていて、とても苦しい気持ちでした。
でも、いまなら言えることですが、休職して本当に良かったと思います。
適応障害は原因となったストレスから離れることで症状が緩和されます。僕の場合は仕事がストレス原だったんですね。休職をすることで状態は明らかに良くなっていきました。
「適応障害っぽいけど休職なんてできない」と考えている方は、一度冷静に考えたほうがいいですね。症状がきついとマイナスのことばかり考えてしまうので難しいですが、しっかりと休む期間を取った方が絶対にいいと思います。
休職期間中に考えていたこと
休職期間中は色々なことを考えていました。
気分が落ち込んでいるときは、本当に何も考えられなくなっていましたが回復するにつれてポジティブにもネガティブにも、色々なことを考えました。それぞれ紹介したいと思います。
ネガティブな考え
- もう復職はできない
- 自分は価値がない人間だ
- 親にも見放される
- 甘えてるだけではないか
ネガティブな考えは大体上記の通りですね。
本当にもう気分的にはどん底でした。いままで当たり前のようにできていたことができない、すべてにおいてやる気が出ず身体が動かない状態でしたね…笑
そんな状態なので、本当にネガティブなことばかりを考えていました。
「もう自分は終わりなんだ」とか「本当はできるのに甘えてるだけだ」ともう1人の僕がささやいてくるんですよ。
聞きたくもないし、考えたくもないのにこんなことばかり考えてますます気分が沈む…という負のスパイラルになっていました。
ポジティブな考え
- 自分を見つめなおすチャンスだ
- 働き方を考えるいい機会だ
- 親とよく話せるようになった
ポジティブな考えとしてはこんな感じですね。
休んでいたことで身体が動くようになってきて、だんだんと自分の状態についても考えられるようになってきました。
この期間は本をすごく読むようになりましたね。
自分が内向型であることやHSP(Highly Sensitive Person)の傾向が高いのも影響して適応障害になったんだろうと、自分なりに原因を分析することができました。
特に自分を追い詰めていたのは0か100かで判断する考え方である「白黒思考」なんだろうと思いますね。
このように自分の性質や傾向について理解を深めることができ、勉強したことをブログやツイッターで発信するようになりました。
段々と見てくれる人やフォロワーの方が増えていくのは、自信になりましたね。
また、働き方もネットを介して収入を得る方法があったり、転職という選択肢があるんだということも知り、世界が広くなったように感じました。
色々な働き方があるんだと知ったことで、「もし今の職場に復帰できなくても何とかなるな」と気持ちを切り替えることができました。最初は「今の仕事をなくしたら終わる…」と考えていたので大違いですよね笑。
この期間は実家に帰省していたので、親とも色々話をすることができてよかったですね。
最初は色々と失望させてしまうのではと親に適応障害のことを伝えようか迷っていたのですが、両親は温かく迎えてくれました。本当に話してよかったと思います。
結論:休職は悪いことではない
実はこの記事を書いている今も、僕は休職中です。
この先どうなるのかは正直わかりません。今の職場に復帰できるかもしれないし、別の職場に行くことになるかもしれない。もしかしたら会社という形態で働かないかもしれません。
もちろん、将来に対して不安はあります。まだ体が動かなくて、気分がどうしようもなく沈み込んでしまうときもあります。
でも、休職して良かったか悪かったかと聞かれたら迷わず「良かった」と答えることができます。
先ほども触れた通り、休職にはポジティブな面がたくさんあります。
適応障害には休息する時間も必要ですし、休職という選択は自分を見つめなおし、仕事とは何なのか考える時間を与えてくれるのです。
もしあなたが休職するか迷っているなら、ここは思い切って休んでみてはどうでしょうか。きっと、新しい世界の見方ができるようになるはずです。