HSPの自己肯定感が低いのはなぜ?原因と対処法を考えてみた!
こんにちは、テルクニです。
今回のテーマはHSPと自己肯定感の関係についてです。
HSPはなぜか自己肯定感が低いと思う方も多いようですね。僕自身も友人からは「自己肯定感が低すぎる」と言われたりしたことがあります。
どうしてHSPの方は自分を肯定することが苦手なのでしょうか。その理由と対処方法について探ってみました。
HSPの自己肯定感が低い2つの理由
僕は理由としては大きく分けて次の2つがあると思っています。
- 責任感が強すぎる
- 周りの評価に敏感である
責任感が強すぎる
HSPの方は多くの場合強い責任感を持っていると思います。
というのも、色々なことに気づくため「責任を引き受けやすい」体質なのです。
例えば、仕事の場面を思い浮かべてみると次のようなケースはよくあるのではないでしょうか。
- 「Aさんは忙しそうだから、この仕事も私がやっておこう」
- 「Bさんに仕事を頼まれた。自分も忙しいけど仕方ないな。」
このように他人の仕事まで引き受けてしまうということがよくあります。
これ自体は別に悪いことではないのですが、HSPの方は自分の引き受けたことに対しても色々と考えてしまうのです。
例えば、仕事を引き受けたとしても「あそこでミスをしてしまった…」「もっとこうすれば良かった」など、責任感の強さ故に自分を責め続けてしまうのです。
これが行き過ぎると完璧主義や白黒思考に陥ってしまい、余計に自分を責めてしまいます。こうして「自分はダメなやつなんだ」と自分で自分を否定してしまうのです。
周りの評価に敏感である
もう1つの理由として考えられるのは周りの評価に対して敏感に反応してしまうという点です。
良い評価にたくさん気づくというのならいいのですが、HSPの方は悪い面に注目しがちであるように感じます。
- 「また失敗した…上司からは使えないと思われる。」
- 「あの人はあんなにできているのに、私は全然できていない」
これは先ほどの「責任感が強すぎる」という点とも地続きのように思いますね。
また、実際の周りからの評価を抜きにして、自分で「そのように思い込んでしまう」というケースが多いように感じます。
HSPという特性上、色々なことを敏感に感じてしまい、「自分はできないやつなんだ」と思い込んでしまいます。それが自己評価の低さに結びついている要因ではないでしょうか。
自己肯定感の低さに対する3つの対処法
では、どのように自己肯定感の低さに対処すればいいのでしょうか。僕が実践していることは次の3つです。
自分の状態を見極める
まずは何が原因で自己肯定感が低いのかを分析してみましょう。
例えば僕自身の自己肯定感の低さは先程も挙げた「責任感が強すぎること」と「周囲の評価に敏感であること」の2つが大きな要因となっています。
でも、中には幼少期の教育やトラウマによって自己肯定感の低さがもたらされているケースもあると思います。
自分の肯定感が低い原因は何なのか客観的に分析してみることは大事です。
そして、「自分はこれが原因で自己肯定感が低いんだな」と認めてあげるだけで心が少し軽くなります。
まずは自分の心に問いかけて原因を探ってみましょう。
課題を分離する
アドラー心理学で言われる「課題の分離」はHSPの自己肯定感の低さにとても有効だと思います。
考え方はシンプルで、どこまでが自分の課題でどこからが相手の課題なのかを明確にしていくだけです。
例えば、先ほども触れた仕事の例で言うならどこまでが自分の仕事なのかを明確にしておきましょう。そして、必要がない限り相手の課題には踏み込まないということを実践するのです。
最初は「これでいいのかな…」と不安に思うかもしれませんが、相手への過度な介入を減らすことで自分の気は楽になります。
あなたの仕事自体が減るので、「上手くできなかった…」と思うことも減り、自己肯定感の回復に繋がっていくのです。
小さく反論する
それでも「俺なんてダメなやつだ…」と言う気持ちが湧いてきたときは小さく反論するのが効果的です。
小さく反論するとは、
- 「でも、朝はちゃんと起きられた」
- 「だけど、仕事には行けた」
というように、「でも」や「だけど」で自分のネガティブなな考えに反論していくこと。これをしていくだけで認知のゆがみは徐々に解消されていきます。
ポイントは当たり前のことを自分で褒めるようにするということ。
なにもテストで100点取らないと褒めてはいけないという事ではなくて、60点くらいでも褒めていいですし、何ならテストを受けたこと自体を褒めていいんです。
このように自己肯定感の低い発言に反論して、当たり前の自分を褒めることで肯定感を取り戻すことができます。
誰も褒めてくれないのなら、自分で自分を褒めてあげましょう。
まとめ
今回はHSPと自己肯定感の関係について考察してきました。
僕は自己肯定感の低さは、責任を引き受け過ぎる性質と、評価に対する敏感さにあるように思っています。
肯定感を高めるためには、まずは原因を知り、相手と自分を線引きすること、そしてネガティブな考えに反論していくことが効果的です。
自己肯定感の低さは、根深い問題ですが確実に解消できることです。
一緒に頑張って対処していきましょう!