大人になれない人とは?その理由と特徴そして理想像をアレコレ考えてみた
「もういい年なんだから大人らしく振舞わないと…」と思う一方で、「大人になりたくないな…」と思う自分がいることにふと気づきました。
身体は立派な大人なのに、心が追い付いていないような感覚を覚えたのです。
でも、周りの人はそんなことは感じていなさそう。この違いはどこから起きてくるのでしょうか。
今回は「大人になれない人」というテーマで色々と考えてみました。良ければ最後までお付き合いください。
大人になれない人が増えている?
これは統計をとったわけでもないですし、個人の感覚なのですが「大人になれない人」が増えてきているように感じます。
昔は「立派な大人」がどこにいてもいたのに、今では体は大人だけど心がまだ子供といったような人が多い気がします。
これは本当に僕の感覚ですし、そもそも僕自身そんなに昔の時代を見てきたわけではないのですが、もし大人になれない人が増えているとしたらそれは何が影響しているのでしょうか。ちょっと理由を考えてみました。
理由①:豊かな時代になったから
僕たちは今とても豊かな時代に生きていると思います。
不景気だ!なんて声も聞こえてきますが、身の回りを見てください。スマホとか誰もが持っていますし、ちょっと前では考えられないような変化がドンドン起きて便利になっています。
食べ物に困ることもないですし、間違いなく豊かな時代に生きているのが僕たちだと思います。でも、この豊かさが僕たちを大人にするのを邪魔している面もあるのかなと思いました。
例えば、貧しければ大人になるとかならないとか考えている余裕もありません。早く大人になって稼いで一人前にならないと自分が死んでしまうから。
そういった貧しく、厳しい時代に生まれた人たちは大人になれたというかならざるかを得なかったんじゃないかと感じます。
一方で今の豊かな時代にはそういった刺激というか試練はあまりありませんよね。ぬくぬくしていても生きてはいけてしまう。それが大人になれない原因になっているのではないかとも思います。
原因②:価値観が多様化したから
豊かになったことと並行して、僕らの価値観も多様化していることが要因ではないかと思います。
例えば、昔ならいっぱい働いて素敵なパートナーと結婚して、マイホームやマイカーを買って、子供が生まれて…といった「理想の人生設計」を多くの人が持っていたと思います。
でも、今の若い人たちはこのような理想を持っているかというと、持っていない人の方が多いのではないでしょうか。
結婚せずに独身生活を楽しむ、マイカーにお金をかけずに趣味に思いっきり使う…といった人も今では珍しくないですし、それを社会全体が当たり前だととらえています。
このように価値観が変わってきた、多様化してきたということで「大人」という像も昔から変わってきているのだと思います。
そこで、「昔の大人」になれないという現代の若者が出てきてもおかしなことではないと感じますね。
大人になれない人の特徴
さて、次は「大人になれない」と言う人の特徴を詳しく分析してみたいと思います。ここでは主なものを5つ考えてみました。
自己中心的である
子供っぽいと感じるのは自己中心的な態度があるからではないでしょうか。
一般的に子供はわがままで、自分の思っていることをすべて通そうとします。そのため大人になっても自己中心的な態度をとる人は、「大人になり切れていない」と思われがちです。
自分の主張をしなさすぎることも問題ですが、自分勝手なことばっかり言っているのは社会的にNGです。「大人になれない」という以前に改善すべきポイントですね。
感情を表に出しやすい
感情を表に出しやすい人も子供っぽく見られてしまいます。
子供のうちは悲しいことがあれば泣き叫び、嬉しいことがあれば大声ではしゃぐなどの言動をして感情を表に出しますが、大人は基本的にそこまで感情を表に出しません。
そのため、何かの拍子に感情を爆発させてしまう人は「子供っぽい」と見られてしまいます。感情表現が豊かな人は「無邪気だ」と肯定的にも評価されますが、行き過ぎは注意が必要ですね。
責任をとらない
責任を取らないというのも子供らしい特徴の1つです。
先ほども触れた「自己中心的」とも関連しますが、自分の好きなことだけはやってそれ以外はやらないという傾向がある人は要注意です。
大人になるにつれて責任というものは大きくなっていきます。
責任を自覚することで自分の行動を抑制でき、過激なことはしないようになるのでいい面もありますが、基本的に嫌なことですがみんな我慢していることです。
これを我慢できずに、やってしまったり他人のせいにしてしまう人は「子供っぽい」と見られがちです。
恋愛に興味がわかない
恋愛に興味がない人も、「大人になれない」と思われがちです。
先ほども少し触れましたが、「大人というものは家庭を築いて一人前」といった価値観を持っている方も上の世代には多いからだと思います。
でも、恋愛は別に強制ではなく個人の自由です。結婚しなくても幸せになる方法はありますし、1人でも色々気楽に楽しめますからね。
でも、そういう風に見られがちだということは自覚しておきましょう。
空想に浸りがち
空想にふけりがちの人も子供っぽいとみなされることがあります。
子供のように現実と空想の区別がつかないような年齢でもないのに、空想ばかりしているのはちょっと…とみられてしまうのですね。
ですが、空想好きな人は色々な発想を持っているアイデアマンだと思います。その能力をうまく生かせば、社会の中でも一目置かれる大人になれるかもしません。
うまく自分の能力を使って、大人としてのポジションを築き上げてしまうということも大事なことかもしれませんね。
大人になれないのはダメなのか
ここまでは「大人になれない」と言われる特徴を分析してきましたが、お気づきの通り「だから何?」というものも多く含まれています。
もちろん、自己中心的な態度や責任感がないというのは人間として直すべき部分ですが、恋愛に興味がなかったりや空想に浸りがちなのは個人の自由です。
大人になれないというのは悪いことのように思えますし、実際それを非難してくる人も多いですが、そんなことはなくて一長一短だと思います。
例えば、恋愛に興味がない人は自分が本当に好きなことに生涯没頭できますし、空想が好きな人は色々なアイデアを出すことができます。
大人になれば色々と尊敬されるかもしれませんが、一方で自由や想像力は失われて行ってしまうのではないかとも思います。
こういう意味において、大人になるのは良い面と悪い面があるのです。
では、どうすればいいかですが、「大人と子供をうまく使い分ける」のが一番なきがします。
例えば、仕事では責任感があり頼れる大人としての顔を使い、プライベートでは何事も全力で楽しむ子供としての顔を使うのです。
この使い分けが上手い人ほど、魅力的でありバランスが取れている人ではないでしょうか?僕らが目指す理想像もここにあるかもしれませんね。
自分の中の子供を大事にしつつ、大人の部分を磨いていきましょう。