HSPは甘えじゃない!どう考えればいいのか考察してみた
こんにちは、テルクニです。
今回のテーマは「HSPは甘えなのか」ということについてです。
結論から言うと、
HSPは甘えではありません。
HSPは性質であり、自分が頑張ってどうこうできるものではないからです。
…といってもまだ納得できない方も多そうなので、今回はこの点について掘り下げてみました。甘えと言われる対処方法についても考えているので、気になる方はぜひお付き合いくださいね。
HSP=甘えとなぜ言われるのか
まず、なぜ「甘え」という意見が出てきてしまうのでしょうか。
これについては大きく分けて2つの理由があると思います。その2つとは下記のとおりです。
- HSPに対する理解がまだないから
- 分からないものを「甘え」でまとめているから
HSPに対する理解がまだない
認知されてきていると言いつつも、HSPに対する理解はまだまだ低いと思います。
HSPという言葉が提唱されたのは1996年とまだまだ比較的新しい概念であり、テレビなどのマスコミが大々的に取り上げるということも少ないですよね。
実際にあなたのまわりの人に「HSPって知ってる?」って聞いてみてください。多分、10人中8人くらいは知らないんじゃないでしょうか。
このように認知度がまだ低いという背景があり、「HSPはよくわからないけど、アイツは怠けてるだけだよね。」みたいな風に認識されることが多いのだと思います。
こうして、HSP=甘えという図式につながっていくのではないでしょうか。
分からないもの=甘え
よく考えてみると「甘え」と言われているのはHSPに限ったことではないです。例えば不登校が甘えと言われたり、うつ病が甘えと言われたりしていますよね。
そして、これらのことを甘え認定しているのは、HSPではないひとであり、学校に行ける人であり、うつ病に罹ったことがない人です。
つまり、彼らにとってはこれらのものが実感できない、よくわからないものなのです。
多分根底には「俺たちはできているのに、あいつらは何でできないんだ?」という思いがあるのだと思う。
そして、この「よくわからないもの」に甘えというレッテルを貼って、思考をストップさせているのではないでしょうか。
HSPが甘えでない理由
次に、HSPが甘えでない理由を掘り下げてみましょう。
先ほど触れたように、HSPは僕たちの生まれ持った性質です。「三つ子の魂百まで」という言葉もありますが、僕たちの性質は基本的に変わることはありません。
でも、HSPの人にとってできないことは結構あると思います。例えば僕は「進んで世間話をする」ということがニガテです。「なんでこんなこと話す必要があるのか」と考えてしまい、言葉がなかなか出てこないのです。
もちろん、これは訓練次第である程度改善できる部分ではありますが、「できるなら一人でいたい」という意識はこれからももち続けていくと思います。
でも、「進んで人と交流しない」ことを甘えと言えるのでしょうか。
もしこれを甘えというのなら、進んで人と交流しない性質自体を変えられることになるはずです。
でも、実際はそんなことはできなくて、変えられるのは表面上人付き合いをうまく見せる「見せ方」だけです。
HSP=甘えの対処法
では、HSP=甘えではないとしても非HSPの人にはどう対処すればいいのでしょうか。社交的ではなくても、社交的であるようにふるまわないといけないんでしょうか。
その答えは、「ありのままの自分を出す」ということだと思います。
先ほども触れましたが、HSPが甘えと言われるのは「よくわからないから」という部分が大きいと思います。
でも逆に考えれば、よくわかってもらえれば万事受け入れてもらえるのです。そのためにはこちらが自分の性質を言動で見せてあげる必要があります。
例えば、「人混みが苦手」「強いにおいは無理」といったことをどんどん出していきましょう。そうすればこの人はこういう人なんだなと理解してもらえるはずです。
HSPの人はムリに我慢してしまいがちで、苦手なものを苦手と言えない人が多いように思いますが、それは逆効果です。「コイツは大丈夫なんだな」と認識されてしまい、それがデフォルトになってしまうんですね。
あとは、数字や知識で示してあげるのも有効かと思います。例えばこんなかんじ。
「えっ?知らないんですか?HSPは20%もいるんですよ。とっても人の気持ちに敏感な人で、だからこそみんなが気づかないことにも気づいて疲れてしまったりするんです。」
こんなかんじで「当たり前なんですけど、なにか?」という雰囲気を出して伝えるのも説得力を増す方法です。こうやって説得できれば甘えなんて言われないはずですね。
まとめ
HSP=甘えについて考察してきました。
HSP自体は性質ですが、それを弱みだと思ってなかなか見せられない方もオオのではないでしょうか。でも、HSPは素晴らしい性質で、それをもっと前面に押し出していくことも僕らには必要だと思います。
そうしないといつまで経っても理解は得られず、負のスパイラルがぐるぐる回ってしまいますからね。最初は難しいかもしれませんが、HSPであることやその性質をドンドン出してみてはいかがでしょうか。