HSP・HSCの不登校の原因はどこにある?親のサポートがカギを握っているよ

人よりも敏感な感覚を持つ人たちのことをHSPといいます。子供の場合はHSC(Highly Sensitive Child)と呼ばれます。

 

HSPやHSCが不登校となる場合、そこにはどんな原因があるのでしょうか。

またどのように対処するのが正解なのでしょうか。今回はこの点に絞ってお伝えしたいと思います。

 


HSP・HSCが不登校になる理由

不登校になってしまう主な理由として考えられるものは次の3つです。

刺激が多すぎる

学校はとにかく刺激となるものが多いところです。

色々なもののにおい、ガヤガヤと騒ぐ他の生徒たちなどなど、多くのものにHSCは反応してしまいます。

 

多くのものに反応してしまうということはその分神経を割き、ストレスがかかってしまうということです。非HSPならどうということもないことが大きな負荷になってしまうのです。

 

色々なものに過敏に反応してしまうため、学校=とても疲れる場所となり行きたいという意欲がなくなってしまうと考えられます。


先生が苦手

先生が合わないというケースも考えられます。
例えば、すぐに怒って怒鳴ったりする場合、HSCは苦手意識を感じることが多いです。

 

HSCは他人の感情も敏感で、自分が怒られていなくても自分のことのように強い不安を感じるというケースがあるのです。

 

そのため、クラスの問題児が先生を怒らせているのを見て、ハラハラドキドキしてしまい負荷が大きくかかってしまい学校が嫌な場所になってしまうのです。

 

学校という場所で関わる大人の先生は重要な人物だと思いますが、聖人君子ばかりではありません。そんな時子供の味方になれるのは親しかいないのです。

 

人と関わることが多い

学校では様々な人と関わらないといけません。

HSCは世間話といった表面的な会話が苦手な傾向も高く、そういう話を人とするのが苦痛に感じる場合も多いです。

 

しかし、学校では友達から話しかけられるでしょうし、話さないとイジメられるかもしれないという思いもあって人と接するのがとてもストレスに感じてしまうのです。

 

「本当は話したくない、1人でいたい」という気持ちを押さえつけて、ムリに周りに合わせてしまうため非常に疲れてしまうのです。

 

このような点でも消耗する場所である学校はHSCにとっては行きたくない場所になってしまいます。


不登校への対処方法

不登校への対処方法としては3つのアプローチが考えられます。それぞれ詳しく見て行きましょう。

まずはHSP・HSCと認める

まずは自分自身の性質を認めてあげることが大切です。

HSPやHSCは病気ではなく、生まれ持った個性です。だから怖がる必要もありませんし、その個性をより活かす方法を考えるべきです。

 

自分の性質を認めるとこができ、それに対する対処方法を見つけることができれば学校でもやっていけるはずです。

 

特に子供の場合は自分の性質とうまく向き合うことができないかもしれませんが、徐々に理解してうまくやっていけるようになります。

 

そのための第一歩として「自分の性質を認める」ということが必要になってくるのです。


学校に行く=ゴールではない

また、学校に行くことは必ずしも目的ではありません。そもそも、学校自体が合わないという子供もいます

 

例えば、有名なエジソンも学校では問題児扱いで、家庭でお母さんが色々教えていたというエピソードもあります。

 

学校=行くべきものとされていますが、そこに合わない子供が出てくるのは当然といえば当然のことなのです。

 

それよりもHSPやHSCにとって大事なのは自分の性質を良い方向に伸ばせる環境なのです。

 

子供の罪悪感をなくす

HSCにとって学校に行かないということはストレスからの解放を意味しますが、一方では罪悪感に苦しめられるケースもあります。

 

お父さんお母さんが頑張って働いているのに、自分は何してるんだろう…学校にも行けないなんて…」というふうに考えてしまうのです。

 

それに加えて親の理解が得られないと子供にとっては最悪の状態になってしまい場合によっては家が学校より苦しい場所になってしまいます

 

「大丈夫。学校は行きたくなったらいけばいいんだよ」と言ってあげることで子供は安心して過ごせるようになるのです。

 

まずはストレスから離れてゆっくりと休むことも大事です。家が子供にとって何のストレスもなく安心できる場所にしてあげましょう。

 

まとめ

HSP、HSCにとって学校というのは刺激が多くストレスの塊となりやすい場所です。

「自分がこういう性質を持っているんだ」と納得し対処方法を覚えて行くことで改善して行きますが、それには時間がかかります。

 

そこで大事になるのは親のサポートです。
学校に行くことが全てではなく、休んでてもいいのだということを伝えてあげることで、子供は罪悪感から解放されます。

 

家という安心できる場所で、自分の性質と向き合わせてあげることが親のとるべき選択ではないでしょうか。