HSPの仕事が続かない原因と対策!本当に大切なことは自分を大事にすることだった。
HSPの方の中には「仕事が全然続かない…」「仕事を止めてしまいたい」という方が多いようです。
かくいう僕もその一人ですが、なぜHSPの方は仕事を続けることが難しいのでしょうか。また、なぜ仕事がこんなに悩みになるのでしょうか。
今回はHSPの仕事が続かない原因とその場合の考え方について考察してみました。
HSPの仕事が続かない原因
HSPの方が仕事に対してニガテ意識を持ってしまうのは次の5つの原因が考えられます。
- 仕事が自分にあってない
- 合わない人が多い
- 仕事内容に変化が多い
- ノルマがある仕事
- 人と接することが多い
それぞれどんなケースなのか詳しく見ていきましょう。
仕事が自分にあってない
まず仕事内容自体があっていないケースが考えられます。
例えばHSPの方は「マルチタスク」が苦手であることが多いです。
マルチタスクと言うのは同時並行的に様々な業務をしないといけない仕事のことです。
例えば僕の場合は、複数のWEBサイトの記事を作成しながら、広告の運用をして、そのほか事務回りも一部行って…というような仕事でした。
このように様々なことを抱えてしまうと、どれをどのレベルで仕上げていいのか分からなくなってしまうんですよね。
これは一例ですが仕事の内容があっていない場合は、より仕事に対する苦手意識が強くなってしまいます。
合わない人が多い
職場に合わない人が多い場合も仕事が嫌いになってしまいます。
社会全体でも非HSPの方が割合が高いため、どうしてもHSPの方は苦手意識を感じやすくなってしまいます。
また、次のような特徴を持つ人はHSPの方が苦手とすることが多いです。
- やたらと話しかけてくる
- 何かと決めつけてくる
- 感情の起伏が激しい
- 嫌味っぽい
こういった苦手な人がいると、職場=自分にとって居心地が悪い場所となってしまい、会社に行くこと自体が億劫になってしまうのです。
仕事内容に変化が多い
HSPの方は変化を嫌う傾向があります。
他の人が気づかないちょっとした変化でもHSPの方は気づいてしまうのでストレスが多くなるのではないでしょうか。
毎日同じような仕事内容ならそれほど混乱もしないですが、毎日違うことを求められるような職場だと混乱してしまうことが多いと思います。
僕自身も毎日変化が多い職場でしたがストレスがすごい溜まりました。「これはこれでいいのか…?」と毎回考えてしまうので疲れてしまうんですよね。
このような仕事内容だとストレスや疲れが溜まりやすく、仕事を続けるのが困難になってしまうのだと思います。
ノルマがある仕事
売り上げの目標がある場合はHSPの方にとってはやりにくい仕事だと思います。
というのも、HSPの方はまじめな方が多く白黒主義で考えてしまう方が多いからです。
白黒主義とは0か100かで物事を考えてしまうことです。つまり目標を少しでも達成できなければ自分を責めてしまうという考え方ですね。
そうなると目標を達成できなかった場合に、「私はこんなこともできないのか…」と落ち込みやすくなります。
そうなるともう自分が無価値に感じられ、仕事をしている意味が全くなくなってしまうのです。
人と接することが多い
人と接することが多い場合、HSPの方は疲れてしまうことが多いです。
相手と会話するだけでも色々と考えてしまうので、ストレスが非常に溜まりやすいのです。
特に人と話すことが仕事の接客業などは疲れやすいと思います。
非HSPの方はなんなくこなしていることですが、HSPの方は精神力がゴリゴリと削られて充電しないとやっていられなくなってしまうのです。
仕事が続かない時の対処方法
上記のような理由で仕事に対して苦手意識が作られ、「もう仕事ができない」「仕事を続けられない」という状態になってしまいます。
ではこういった状態に陥ったとき、どのように対処すればいいのでしょうか。ここでは3つの方法をご紹介します。
- 自分の考えを見つめなおす
- 休職してみる
- 転職を考える
自分の考えを見つめなおす
自分の考えによって自分を縛ってしまっているケースもあります。
例えば、完璧主義に陥っている、人から嫌われてると思っているなどは自分の思い込みに過ぎないという場合ですね。
まずは、自分と対話してみてどんなことが悩みの種となっているのかを探ってみましょう。そしてそれを別の手段で満たす方法を考えます。
例えば、「人から嫌われている」という悩みの場合は「なぜ嫌われていると思っているのか」を考えてみます。このとき心の中にいる「もう一人の自分」に問いかけてみるのがおすすめです。
すると「皆が私のいないところで話していると私の悪口を言われているように感じる」などより具体的な悩みになります。
なら、本当にみんなが話しているときは悪口を言っているのか確かめればいいのです。耳をそばだてたり、話の輪に入ってみたりと色々方法は考えられます。
こうして実際に確かめてみれば仕事に対する考え方も変わるはず。自分を縛っている考えは何なのかを具体化し、それに対処してみるというのがおすすめです。
休職してみる
自分を縛る考えに対処できない場合や、実際にどうしようもない問題が発生しているときはいったん仕事を休んでみることを検討しましょう。
僕自身も仕事のストレスに耐え切れなくなり、 適応障害のような症状が出てしまいまって休職を経験しました。
休職自体は全然悪いことではありませんし、自分をしっかり見つめなおす良い機会にもなります。
休まずにストレスを抱え込んでしまうと、僕のように適応障害やうつ病を誘発する危険性があります。
まずは自分の健康を第一に考え、ちょっとでも不調が出るようなら休職した方がいいと思います。
転職を考える
最終手段として考えたいのが転職です。
僕たちは同じ会社で働いていると「この会社を離れたらもう死ぬんじゃないか」くらいの気持ちになってしまいます。
ですが、別に今の会社を離れたから死ぬわけではありませんし、ほかにももっと色々な選択肢はあなたの前に開けています。
別に最終的に転職を選ばなくてもいいです。でも、転職という選択肢があり、自分もその選択肢をとれるんだということを知るために転職サイトには登録しておくべきだと思います。
本当に追い詰められてしまうと「転職」ということも考えられなくなってしまいますからね。元気なうちにそういう選択もあるんだというカードを握っておくことは非常に重要だと思います。
今では会社に勤めなくても、フリーランスで働くという選択肢もあります。「今の会社で働かないと…」という考えは捨てて、目の前の選択肢にしっかり目を向けておきましょう。
自分を大事にすることが一番
HSPの方は仕事が続かないという悩みを抱えやすいですが、休職や転職という選択肢もあるということを知っておいてほしいです。
というのも、ムリを続けていると自分自身が壊れてしまうからです。
当たり前ですが、僕たちは自分自身の人生を生きています。しかし、あまりにも仕事にとらわれている人生は本当に自分がやりたいことでしょうか。
もはやそれは自分の人生を生きているのではなく、他人の期待を満たすむなしい人生になってしまいます。
でも、あなたはあなたの人生を生きるべきです。
本当につらいときは逃げ出して全然かまいません。もしそれを責めてくる人がいたとしてもそれはお門違いです。
あなたを本当に大切にできるのはあなたしかいません。
仕事を続けていなくてもあなたの価値は全く損なわれないのですから、時には全力で逃げ出してください。それでいいんです。